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家族の歯周病菌を調べてみると、夫婦の間で口腔内に同じような歯周病菌が見られるケースが多いことから、家族間で感染し合っていることが分かります。
歯周病の治療に取り組んでいても、家族間で感染しあっていては元も子もありません。
大切な家族を歯周病から守るためにも、家族みんなで治療を受けることをおすすめします。
妊娠を予定している場合、赤ちゃんへの感染予防のためにも歯周病治療をおすすめします。
歯周病がおなかの赤ちゃんの健康に影響を及ぼす危険性について注目されており、歯周病と早産(37週未満)の関連に対する報告が数多くされています。
お口の中の歯周病菌が体内に入りこみ、血液で運ばれて羊水の中に入ってしまいます。
歯周病菌が入ってくると、免疫細胞はおなかの中の赤ちゃんを守るため歯周病菌を攻撃しますが、その時に活性物質が放出され、それが子宮内で羊水とともに胎児の羊膜を傷つけ、その結果早産につながるという仮説があります。
歯周病菌は、親子の間や夫婦の間での感染も認められるため、成人してからの感染があるということがわかっています。
当然、恋人同士のキスなどでも感染が考えられます。
2歳から12歳までの子どもの歯ぐきの状態と歯垢(プラーク)を調べた研究の結果、全体の約80%に歯肉炎、もしくは歯周炎がみられ、全体の約3割の乳児期の子どもでも歯周病菌が検出され、2歳児でもすでに歯周病菌に感染している子供がいることがわかりました。
また、特定種類の歯周病菌は、年齢や歯ぐきの状態に関わらず、全員に検出されたという報告がされています。