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歯周病が肥満に結びつくことがわかりました。
歯周病菌が出す毒素をリポ多糖といいますが、そのリポ多糖をマウスの皮下に4週間連続して埋め込んだ結果、
肝臓に脂肪が沈着し、肥満へと結びついたのです。
歯周病菌が出たリポ多糖が、歯肉の炎症部分から血液中に入り込んでいくので、歯周病があると肥満に結びつくのです。
歯周病と糖尿病はお互いに関係しあっています。
歯周病ではTNF-αという炎症性物質が作られてインスリンの働きを妨げ、糖尿病を悪化させることがわかってきています。
糖尿病では、免疫力が低下して歯ぐきの炎症が起こりやすくなるため、糖尿病を発症し悪化させることがわかってきています。
歯周病菌による慢性的な炎症が心臓病を引き起こすという発表がされています。
歯周病は心筋梗塞や狭心症などの心臓病の原因になります。
歯周病菌が心臓になぜ影響を与えるのでしょうか。
それは、歯周病菌は口内に留まらず、血液によって全身を巡り、心臓の冠動脈に達します。
冠動脈は心臓に酸素や栄養を運ぶ、大事な血管です。
歯周病菌はその冠動脈に炎症を起こし、アテローム性動脈硬化を促進します。アテロームとは脂肪の塊のようなもので、これが血管の内壁で大きくなると血流が滞り、最終的には心臓に血液が届かず、心臓病を招いてしまいます。
冠動脈に動脈硬化が起こると、虚血性の心臓病に…
動脈硬化を起こした心臓の血管から、歯周病菌が見つかった!
歯周病がひどいと、
歯周病菌が心臓にまで達している人が多い!
※『歯周病と生活習慣病の関係:歯周炎と動脈硬化・心臓病』より
メタボリックドミノとは慶応義塾大学内科学教授の伊藤裕先生が提唱する、成人病の負の連鎖についての考え方です。
一度倒れたドミノは、それぞれが密接に関わりながら倒れていき、ドミノの最後の方になると死の病となり、治療も難しくなっていきます。
この考えを歯科で出来ることをあてはめていくと、まずは歯周病をしっかりと治療し、歯を失わないようにすることが重要であるとわかります。